一都五県ライフ&スラッグ射撃大会参戦記@上野猟友会バージョン/
射撃部長 K.S

今年の9月2日、一都五県ライフル&スラッグ射撃大会に東京都猟友会の代表として参加した上野支部の会員で8位までにはライフル2名、スラッグ3名、カントク1名の計6名でした。6月2日、3日に行われた東京都猟友会のライフル&スラッグ射撃会入賞せねば予選会に出場できず、さらに7月22日の最終予選会で4位までのスコアを出さねば代表になれないという、高い高いハードルが越えられたこの選手5名は他の選手達とのチームワークを保ち、団体戦という計り難いプレッシャーにも負けずに冷静な射撃をしてくれました。

特に今回が初参加となるH、I両選手はペース配分(気持ちの上での)に不安があるようでジョークに対する受け答えもぎこちなく、かなりナーバスになっていたようですが第1種目の膝撃ちのスコアが発表された後は落着きを取り戻し、脳ミソへの血流も少しだけ回復したようです。長瀞射撃場は100mと50mの射座が別々に設置されているので、ライフルとスラッグが同時に行われて静的種目の進行は思っていたより早く、午前中には静的の得点集計が出揃いました。

この時点で首の差ぐらいはリードしているかとも思いましたが、移動標的には大きな落とし穴も口を開けて待っています。50点ぐらいマイナスしていると考えて、自分自身にプレッシャーをかけ続ける事が必要です(いわゆる火事場のバカヂカラというものは気楽な状態では発揮できぬようです)。

動的射撃はライフル1組1番、次番はスラッグ1組1番という順番で東京都の選手が2名続けて射撃するという方式で始まり、H、I両選手に各県選手団の視線が集まり競技後半戦が始まりました。動的を撃っている銃声が一定の調和を保っていればまあ、好調だと判断して耳をそばだてて銃声を聞いていましたが、H選手の5発目と6発目の間がかなり長くなり、その後は逆にどんどん早く撃ってしまい、ずいぶんとてこずった射撃をしたようでした。

I選手は最初のうち速かったのが少しずつ落ち着き始め、10発を撃ち終えました。二人とも重圧からやっと開放されたらしく、ようやく普段の顔つきを取り戻してイスに座り込み、食べなかった(のどを通らなかった)昼の弁当にやっと箸をつけました。動的の得点は5〜6名分ずつ記載されてゆき記録ボードの前は各県選手達であふれ返りました。H、I両選手の総得点は各々200点を超え、上野支部は先鋒の役目を立派に果たしたと思います。他の東京勢は皆、強者揃いで各自マイペースを保ちつつも耳は働かせて、射順の見当を計り呼び出される前に臨戦準備は整っていました。

東京都猟友会全体のスコアは動的で点差を広げることが出来、両種目共に1位で総合優勝、個人戦3位以内2名という結果になりました。この大会は来年も長瀞射撃場で開催される予定で、上野支部の皆さんが大勢予選会に出場することを願っております。

平成12年度 一都五県ライフルスラッグ大会速報
                    ライフル部門             スラッグ部門

東京都        878点 優勝      908点 優勝

埼玉県        559点          856点 準優勝

茨城県        789点 準優勝     753点

千葉県        780点          788点

栃木県        730点          645点

群馬県        782点          840点

開催県役員の皆さん&各都県代表選手の皆さん&役員
さん、大変お疲れさまでした!